タグ: AWS

tagsに4件の記事があります

AWS JumpStart 2025の1日目に参加した時のメモ

イベント概要

1日目午前

プロトタイプフェーズ(100人以下)のシステムの場合

graph TD
    User -- Request--> Route53
    Route53 -- DNS Resolution --> ElasticIP
    subgraph VPC [AWS VPC]
        ElasticIP --> EC2
        EC2 -->| RDS
        RDS -->| EC2
        EC2 --> ElasticIP
    end

主要コンポーネント:

  • Route 53: AWSのDNSサービス。ドメイン名をIPアドレスに変換する役割を担います。
  • Elastic IP: 固定IPアドレスを提供するサービス。EC2インスタンスが再起動しても同じIPアドレスを維持できます。
  • EC2: 仮想サーバーインスタンスを提供するサービス。アプリケーションを実行します。
  • RDS: リレーショナルデータベースサービス。データの永続化を担当します。

このフェーズの特徴:

  • シンプルな構成で迅速に開発・デプロイが可能
  • 少ないリソースで運用可能
  • 単一障害点が存在するため、高可用性は限定的
  • 水平スケーリングの仕組みがない

VPCについて

VPCとは

VPC (Virtual Private Cloud) は、AWS上で独自の仮想ネットワークを作成するサービスです。オンプレミスのネットワーク環境と同様の制御が可能で、セキュリティやネットワークの設定を細かく管理できます。

サブネットの概念

  • サブネット: VPC内のIPアドレス範囲を区切る単位
  • パブリックサブネット: インターネットへの直接アクセスが可能なサブネット
  • プライベートサブネット: インターネットから直接アクセスできないサブネット

VPCにおけるセキュリティ制御

  • NACL (Network Access Control List):

【AWS】JAWS DAYS 2025に参加してきた

イベント概要

イベント概要
  • 開催日時: 2025年3月1日(土)
  • 場所: 池袋サンシャインシティ 展示ホールA
  • 住所: 〒170-8630 東京都豊島区東池袋3-1
  • 主催: JAWS-UG(AWS User Group – Japan)
  • 公式サイトJAWS DAYS 2025

JAWS DAYSは、JAWS-UG(AWS User Group – Japan)が主催し、アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社の後援のもと開催される、日本最大規模のAWSユーザーコミュニティイベントです。
AWSに関する最新技術や導入事例を学べるセッションが多数用意されており、エンジニア・アーキテクト・ビジネス担当者など幅広い層が参加しました。

私は普段の業務ではAWSを直接使っていませんが、副業での活用やクラウド技術の学習の一環として参加しました。本記事では、イベントの雰囲気や印象に残ったセッションについてまとめます。

会場の雰囲気

会場は6つのトラックに分かれており、かなり広いスペースが確保されていました。

フロアマップ

また、サポーターブースやノベルティ配布エリアも大盛況で、AWS関連の企業やサービスに関する情報収集の場としても有意義でした。

フロアの様子2 フロアの様子3
フロアの様子4

「システムアーキテクト道場」に参加

今回最も興味深かったのが「システムアーキテクト道場」です。

セッション詳細

概要

このセッションは事前申し込み制で、参加者がチームを組み、講師から出された課題に対してAWSを活用したシステムアーキテクチャを設計するハンズオン形式のイベントです。
今回の課題は 「架空の水族館のオンプレミスシステムをAWSへ移行する」 というものでした。

課題の詳細(クリックで展開)

背景

  • 旧システムはオンプレ環境で、ハードウェア保守期限が2025年10月末で切れる。
  • スパイクアクセスによるサイト停止が頻発し、復旧に数時間かかる。
  • 設計書の納品を求めなかったため、保守・機能追加が不可能。
  • モバイル対応は別ページを作成する方式で、更新コストが高い。
  • コスト削減が急務(餌代・電気代・ガス代の高騰)。

ビジネス要件

  1. 入場予約システム

    • 15分間隔の予約スロットで、最終入場は閉館1時間前。
    • 予約は1ヶ月前の0時から受付開始。
    • QRコードによる非接触入場(会員:マイページ、非会員:メール)。
    • スパイク対策と混雑緩和のため、リアルタイム混雑状況表示&空き時間帯のレコメンド。
  2. リピーター向け施策

    • ファンクラブ会員向けに来館回数に応じたプレゼント企画。
    • 平日も事前予約を促進する施策。
    • 管理画面での入場者数分析(前年同月比、前月比、予約者の来館率)。
    • 決済はクレジットカードのみ。

非機能要件

  • 個人情報漏洩対策を考慮。
  • サメシャインファンクラブ登録者数:90万人、年間来場者数300万人(予約来場200万人)。
  • アクセス状況
    • スパイク時:6,000rpm、1.3GB/m
    • 通常時:2,100rpm、0.5GB/m
  • 外部システム連携
    • VPN接続を利用して、餌の仕入れ業者・獣医・お土産品業者と連携。
    • サプライチェーンリスク&ランサムウェア対策が必要。

制約事項

  • **運用コスト削減(AWS費用、作業工数)**が最重要。
  • AWS Well-Architected に沿ったモダンなアーキテクチャを推奨。
  • AWS以外のサービスも利用可能だが、なるべくAWSに寄せる。

アーキテクチャ設計の進め方

  1. プロトタイプ段階:セキュリティ考慮不要。
  2. 設計段階:セキュリティを考慮。
  3. 本番運用:セキュリティとサービスバランスを最適化。